「歯並びの悪さ」にコンプレックスを抱き続けたお母さんの思いが、遺伝しませんように

娘の歯が初めて抜けたのは今から2年前、幼稚園の年中組の時でした。

それから、年中・年長と順調に下の歯4本が抜け、綺麗な永久歯が生え揃っています。

 

私は歯並びが悪く、子供の頃からずっとコンプレックスを抱いてきました。

上の歯は、八重歯といえば聞こえは良いかもしれませんが、すっかりむき出しになった犬歯と前歯のお陰で、他の歯が内側に押し込められているように生えています。

下の歯は、左右の親知らずが共に中央に向かってすっかり横に倒れて生えているため、奥歯から順に前歯に向かって渋滞でもしているかのように、ガタガタと不揃いに並んでいます。

 

私の小学校の時の担任の先生は、人を傷つける言動にとても敏感な人でした。

人の容姿に対することを口にすることや、相手に不快な想いをさせるような行動をとることをとても厳しく禁止されました。

そのお陰からか、小学生時代は自分の歯並びに関してコンプレックスはありながらも、さほど嫌な思いをしたことはありませんでした。

しかし中学校にあがると、見たことや思ったことをズケズケと口にする人たちに囲まれ、私は大胆に大笑いすることに躊躇するようになりました。

友達同士で楽しいことをしていても、自然と手で口を隠すようになっていました。

そんな仕草から、いつの間にか私には「お上品」なイメージがついていました。

そんな私が女子高に進学すると、今度は恥もためらいもなくなり、女子高独特の下品さが身につきました。

仲間同士でふざけた写真なども撮りましたが、どんなにテンションがあがっていても、ポーズをとるときはどうしても口元が気になったものでした。

社会人になってからも、自分の歯並びに対するコンプレックスは変わりません。

好意を持った相手の、好きな女性のタイプが「歯並びの綺麗な人」という言葉に、とても傷ついたことを覚えています。

 

しかし、そんな私にも、私のすべてを愛してくれる素敵な男性とめぐり合うことができ、結婚し、子供まで授かりました。

ずっとずっと笑顔があふれる家庭でありたい、そう思ってきました。

やがて娘も成長し、5歳になると初めて乳歯が抜けました。

2本3本4本と立て続けに抜けていくと、次に生えてくる永久歯の心配が大きくなってきました。

「私の歯並びに似てしまったらどうしよう・・」

娘の満面の笑みを見るたびに、そんな不安と重ね合わせてしまう自分がいます。

娘が、自分の歯並びの悪さで傷つくようなことがあったら、それは私からの遺伝であり、つまり、私のせいであります。

主人は私に、「歯並びで、人を好きになったり嫌いになったりするものではないよ」と言います。

そんな主人の優しい心が、娘に遺伝されますようにと願うばかりです。

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